[特別企画]第1部 ~ろう映画の曙~
大舘 信広[映画監督]
1959年7月16日生まれ。神奈川県横浜市戸塚区在住。ろう映画制作「デフムービーエンターテインメント プロディア」代表。認定NPO法人障害者放送通信機構「目で聴くテレビ」ディレクター&カメラマン。「おおだて監督のコーナー」番組を制作。「第20回さがの映像祭」審査員及び特別企画ゲスト。深川勝三生誕100年記念プロジェクト実行委員会 プロデューサー。
深川 勝三[映画監督]
1924 年(大正13年)東京生まれ。官立東京聾唖学校(現筑波大学附属聴覚特別支援学校)卒業後、洋裁の生計を立てながら、神奈川県の各ろう学校卒業生達とろう劇団「東扇座」を結成し、「ハムレット」の主演及び演出を執った。その後、日本初のろう映画制作集団「睦聾唖映画演劇研究会」を立ち上げ、8ミリ白黒フィルムによる長編映画「楽しき日曜日」(1961年)、「三浦浩翁半生記」(1962年)、未完成の「たき火」を制作。昭和60年2月11日くも膜下出血のため逝去。享年60歳。
[特別企画]第2部 シネマトーク
今井 ミカ[映画監督]
映画監督。第一言語が日本手話のろう者。ノンバイナリー。大学卒業後、香港で2年間手話言語学を学ぶ。2018年映画『虹色の朝が来るまで』を制作、翌年劇場公開。 2021年制作の『ジンジャーミルク』で、映文連アワード優秀賞、うえだ城下町映画祭大賞、TAMA NEW WAVE特別賞を受賞、イギリスFragments Festival2023最優秀賞受賞。日本科学未来館の日本手話と日本語による案内動画や常設展示「ノーベルQ」の手話映像制作を手がける。CM制作や手話・ろう監修においても活躍中。
深田 晃司[映画監督]
1980年生まれ。99年映画美学校に入学。10年『歓待』が東京国際映画祭日本映画「ある視点」作品賞、プチョン国際ファンタスティック映画祭NETPAC(最優秀アジア映画賞)受賞。13年『ほとりの朔子』でナント三大陸映画祭グランプリ&若い審査員賞をダブル受賞。18年フランス芸術文化勲章「シュバリエ」受勲。16年『淵に立つ』で第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門審査委員賞受賞。直近の公開作に『本気のしるし 《劇場版》』(20)、『LOVE LIFE』(22)など。22年黒澤明賞受賞。
山本 芙由美[ファシリテーター]
Deaf LGBTQ Center代表、ろう者。ろう幼児をもつ親の支援について研究、兵庫教育大学大学院博士前期課程修了。2015年~17年、ギャロデット大学(米国)で「ろう×LGBTQ+学」専攻。「ろう×LGBTQサポートブック」や「多様な性をあらわす手話表現」の制作や発信、ろう×セクシュアルマイノリティ全国大会(~第5回)や東南アジアろう×LGBTQ会議2021の運営などインクルーシブなろうコミュニティづくりをめざして活動している。映画鑑賞はセルフアドボカシーのひとつ。
[特別上映]映画『ジンジャーミルク』
*対面会場の上映のみとなります。映画のオンライン上映・配信はありません。
映画『ジンジャーミルク』概要
◆あらすじ
「自分はゲイかも」と玲衣は友人の健斗にカミングアウトされる。 2020年4月コロナ禍で緊急事態宣言が発令され、生活の変化を強いられながらも、大学生活を送るろう者と聴者の4人の姿を描く。 彼らの甘くて辛い想いが交差した複雑な四角関係を綴るヒューマンドラマ。
◆出演・スタッフ
出演:宮岡直紀、玲央、中嶋秀人、岡林愛
監督・脚本・編集:今井ミカ
助監督:牧原依里
撮影 大橋光・棚橋瑛梨
録音 大木洵人
美術 有澤智子・中川恵美
音楽:門傳一彦.
◆その他 情報
2021年 / 日本 / 日本手話・日本語 / 英語字幕・日本語字幕 / 60分
◆受賞歴
・うえだ城下町映画祭第20回自主制作映画コンテスト 大賞 (2022年11月12日 長野県上田市犀の角、2022年11月19、20 日 長野県上田市マルチメディア情報センターにて上映)
・映文連アワード2022 パーソナル・コミュニケーション部門 部門優秀賞 (2022年11月30日 ユーロライブにて上映)
・第23回 TAMA NEW WAVEコンペティション 特別賞 (2022年11月19日 多摩市ヴィータホールにて上映)